この建物は30年以上空き家でした。


しかし、小野徹医師の玄孫、藤巻佑理さんは「歴史を後世へ繋げたい」と建物を貸すことに決めました。


小野徹医師の玄孫 藤巻佑理さん:
私自身は東京で働いているので、足を運ぶことができないところを「使いたい」とおっしゃっていただける方がいて。単純に嬉しいですね、気持ちとしては。


藤巻さん:
来て良かったなって思えるような場所だったかなとは想像するので そんな場所になってくれたらいいなとは思っています。


歴史に触れた人は。

お客さん:
そのまま(昔のものが)残っていてすごいなと思った。


お客さん:
昔の病院がパン屋さんなんて不思議ですよね。


お客さん:
私たちもここへ診察してもらいにきたんです。この辺の人たちは近いから往診にも先生が来てくれるからすごく助かっていた。


かつて地域に親しまれていた医院は新たな形で歴史を紡いでいこうとしています。


藤田さん:
お医者さんではないので治すことはできないんですけど、ひょっとするとクロワッサンを通して人々の食を豊かにしたりとか、食生活や文化そういった面を豊かにすることができれば、小野さんの想いというのを受けついで行けるんじゃないかなと思っています。