不正アクセスによって証券口座が乗っ取られ、被害が相次いでいる問題で、日本証券業協会と証券各社は被害にあった顧客に対して補償する方針を明らかにしました。

日本証券業協会 松尾元信 専務理事
「証券界としての信頼回復や証券市場の健全な発展のため、被害の防止に関する速やかな対応を行っている」

証券口座が不正アクセスによって乗っ取られ、知らない間に取引が行われる被害は9つの証券会社で確認されていて、先月までの3か月で被害額は900億円を超えています。

日本証券業協会は、被害にあった顧客に対して一定の補償を行う方針で、証券10社と合意したと発表しました。

すでに一部の証券会社は、現時点で不正な取引があったと判断したものについて「全額補償」を行う方針で、各社は今後、具体的な補償内容を詰めていくとしています。