国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園の入所者自治会長、志村康(しむら やすし)さんが、5月1日、園内の病院で亡くなりました。92歳でした。

志村さんは1933年生まれで、15歳のときに熊本県合志市の国立ハンセン病療養所菊池恵楓園に入所しました。

志村さんは、ハンセン病患者の強制隔離などを定めた「らい予防法」の下、著しく人権を侵害されたとして、国に損害賠償を求めたハンセン病国賠訴訟の第1陣では原告団副団長を務め、原告勝訴の判決を勝ち取っています。

また、ハンセン病の元患者たちが受けてきた偏見や差別の実態を伝える語り部としても活動していました。