「砂抜き」の前に…死んだ貝の見分け方
(大野竜徳さん)
「さてさて、おうちについたらいよいよ砂抜き…ちょっとその前に貝の健康診断をしましょう」
「死んで泥が詰まった貝は開いた瞬間に料理を台無しにします。さらに死んだ貝は腐るのも早く、うっ…となるにおいを発し、食中毒の原因にもなりかねません。こんな死んだ貝をまずは取り除きましょう」
「見分け方をご紹介します」
・見た目チェック!
「貝殻が微妙にずれて開いているもの、割れてぬめっているような貝は捨てましょう」
「死んだ貝は自然に口が開くことが多く、口が半開きでつついても閉じようとしないものも死んでいると判断します」
・匂いチェック
「死んで腐った貝は強烈な生臭さや腐敗臭がします。生きている貝は、潮の香りのようないい匂いがしますが、貝は死にかけた時からすでに腐敗臭を漂わせ始めます。嗅いだ瞬間にうっ…とくる貝は、潔く捨てましょう」

・手触りチェック
「健康で生きている貝は中身がしっかり詰まっていて重みがありますが、死んでいる貝は、生きているものに比べて持ったときに妙に軽かったり、ふにゃっと開いたりします」
「貝の合わせ面のふちに軽く爪をひっかけて開くものは捨てましょう。ザルに当てて軽く振ると、貝殻の中でシャリシャリ、そんな空洞音があるものもダメです」
・調理後、開かない or 開いたあと臭うものに要注意
「泥が詰まった貝は加熱しても開きません。気づかず調理してしまったとき、ほかの貝が開いても開かない貝は捨てましょう」
「開いた瞬間に腐敗臭や茶色い液体や泥が広がったら…残念ですが料理は台無しです」