アサリは3時間 ハマグリは6時間以上

・エアレーションをしよう
「貝をつける前に、エアレーション(いわゆる「ぶくぶく」)をするのが大切です。貝も生き物、呼吸をします」

「長時間つけておくと酸欠になり、口を開いてぐったりしてしまうので、エアレーションをすることで元気に砂を吐いてくれます」

「エアレーションすると周りに海水が飛び散るので、深めの容器にいれておくといいです」

「淡水魚や熱帯魚を飼育しているおうちであればお持ちのおうちもあるでしょうが、釣具屋さんやホームセンター、ペットショップなどで手に入ります」

・貝はザルなどに入れると吐いた砂を再び吸いにくい
「貝はゴロゴロっと入れてもよいですが、ザルなどに移しておくと沈んだ砂を再び吸いません」

「水替えの時にもザルに入れておくと一気に上げることができるので便利です」

・アサリは3~6時間 ハマグリは6~12時間
「元気な二枚貝はしっかり砂を吐いてくれます。アサリ、シジミ、マテガイだと3〜6時間、ハマグリだと6〜12時間、砂を吐きにくいといわれるシオフキなどは12時間~24時間が目安になります」

「砂抜きには時間をかけなければいけないので貝に生きてもらうにはやはりエアレーションは重要です。しっかり時間を確保することで砂をしっかり吐かせましょう」

「とはいえ、すっかり忘れて長時間が経過すると、水が汚れてしまい、貝が死んでいきます。ときどき確認し、水が濁ってきたら交換しましょう」

「長く置くと再び砂や汚れを吸ってしまうので、濁りやにおいが気になったら水替えをしましょう。水替えが面倒、ということであれば、あくを掬うように表面に浮いた汚れを取ったり、キッチンペーパーを水面に浮かべて吸わせるのもいいですね」

「それでも濁るようであればやはり水替えがいいですね。汚れた水をまた貝が吸ってしまうので、はやる気持ちも抑えて臭みが抜けてくれることを期待しましょう」

・砂抜きの後の最後のひと手間、“塩抜き”
「ここまでやると砂抜きはばっちり!最後に塩味を抜いて味を整えるひと手間加えるとさらにおいしくなります」

「海水から上げて、ザルに並べて、30分〜60分そのまま放置しましょう。この時も新聞紙などをかけて暗くしておくことがポイントです」

「いったん海水から上げたらもう水には触れないよう、ザルごと置いておくのがいいです。海水も吐かせることで味がぐっとまろやかになります!」

「おいしい料理はおいしい材料をそろえるところから始まっています。貝に一日快適に過ごしてもらう、あるいは上手に飼ってみる、くらいの気持ちでやってみるとうまくいくでしょう」