卒業生が島に…「お世話になった人たちが困っているなら」
16年前から始まった「島留学」ですが、最近は再び島に戻る卒業生も。

島のホテルで料理人をしている坂下鼓太朗(24)さんもその1人です。去年、島に戻ってきましたが、その理由は…
坂下鼓太朗さん(24)
「農家さんは、もう高齢化と担い手不足で結構な数の人が辞めてしまって。生産者も消費者も自分自身も、誰もが幸せになれるような環境づくりがこの地域だったらできるので、それを理由に戻ってきました」
「島の生産者の力になりたい」。島の食材を使った料理を提供するだけでなく、食材の生産者とお客さんをつなげる取り組みもしています。

坂下さん
「(食材は)この人がこうやって作ってるんだよというストーリーを伝えながら料理にしていけるので、新たな生産者とお客様の繋がりが生まれたり。僕らがお世話になった人たちが困っているなら、その人たちにとって新たなアイデアとか、僕が出来るようなことを見つけていきたい」
高校生の「サポート体制」に課題も

小川彩佳キャスター:
こうして戻ってくる卒業生の存在というのは島にとって計り知れない活力になりますよね。
藤森祥平キャスター:
そうですね。地域の繋がりだけじゃなくて時間の繋がりもありますね。
小川キャスター:
この“島留学”は現在「地域みらい留学」という制度で、全国およそ170の高校に広がっています。
藤森キャスター:
ただ、一方で学校以外での生活について教職員と親だけで面倒を見るのは負担があるということで、今後サポート体制を拡充しなければ、という課題も担当者の方がお話されていました。
