諏訪市に本社を置くセイコーエプソンは2025年3月期の連結決算を発表し、連結の売上高は、前期比3.7%増の1兆3629億円、純利益は4.9%増の551億円となりました。

主力のプリンター関連を扱うプリンティングソリューション事業は、売上高が9801億円、利益が1248億円となり、増収増益となりました。

これは、大容量インクモデルのプリンターの売れ行きが好調だったことや産業用プリントヘッドの外販を伸ばしたことによるものです。

一方、産業用ロボット、マイクロデバイス関連は、中国や欧米の投資抑制の影響を受けて、売上高、利益とも前期比でマイナスになりましたが、インバウンド需要があったウエアラブル機器はプラスになりました。

2026年度3月期の連結業績予想では、アメリカの関税政策の影響を織り込みました。

アメリカでの関税コストや値上げによる販売減を見込み、売上高は3.2%減の1兆3200億円、事業利益は16.3%減の750億円としています。