仙台うみの杜水族館の1階、内湾・恵みのうみにある水槽の底に、這うようにして休んでいるのがスズキ目ホウボウ科のホウボウです。

北海道南部から南シナ海までの水深100メートルから200メートル、主に砂底で暮らしています。

このホウボウ、不思議がたくさん。
まずはヒレ。

底でじっとしているときはわかりませんが、泳ぎだすと広がった胸ビレがきれいな青緑色に輝きます。
外敵から身を守るため光が当たると輝くのです。
そして、ホウボウの名前の由来は鳴き声からきているといわれています。

海から揚げられると体内の浮き袋が振動しその音が「ボウボウ」と聴こえるため「ホウボウ」と呼ばれるように。

そして、もうひとつ、髭のような、手のような、右と左にそれぞれ3本ある突起物は胸びれが変化した歩行器で、先端には「味雷(みらい)」という味覚器官があり砂の中のえさを探します。

まだまだ伝えきれない不思議がいっぱいのホウボウでした。