人体や環境への有害性が指摘されるフッ素化合物・PFASを調べている市民団体が、山口県岩国市の米軍岩国基地に近接する遊水池で2回目の採水を行いました。
市民団体・瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワークでは、去年10月に基地フェンス沿いの遊水池の水で最初の調査を行い、継続調査が必要として4月30日に同じ場所で2回目の採水を行いました。PFASは人体や環境への有害性が指摘され、世界的な環境問題となっている有機フッ素化合物です。
かつて基地でも泡消火剤やエンジン洗浄に使用されていました。
去年の瀬戸内ネットの調査では、国が決めた暫定目標値1リットル中50ナノグラムの3.5倍にあたる175.6ナノグラムが検出されました。
一方、市は去年12月、汚染源の特定ではなく市民の安心を目的に遊水池から離れた川や海の4か所で調査を行いました。
その結果は最大で1ナノグラムといずれの地点でも国の基準を下回りました。
瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典 共同代表
「全国的には自衛隊基地や米軍基地でPFAS大変問題になっていて」「そういう中で汚染源を特定するさらに岩国基地の周辺がどういうふうな汚染状態なのか調べることについては意義があると思う」
くみ上げた水は東京都の検査機関に送り、結果を公表するとしています。
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