宮崎県警察本部は、県警察学校の職員が部下へのパワーハラスメントをしたり、職務を怠ったりしたとして、減給の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、県警察学校の理事官級の60代男性職員です。

県警察本部によりますと、職員は、去年12月に行われた会議で「誰にものを言いよっとか」「お前バカじゃないか」などと部下に対しパワハラにあたる発言したということです。

また、この職員は2021年から去年にかけて警察学校の授業を20回程度、部下に任せて無断で外出するなど、職務を怠っていたということです。

さらに、2021年11月から2023年3月までの間、宮崎市内の鍼灸整骨院に6回分の診療費、計3945円を支払わず、他の職員に対しても「無料で治療できる」と紹介していたことも分かりました。

このため、県警察本部は4月30日付けで職員を減給10分の1・6か月の懲戒処分としました。

職員は、パワハラについて「返す言葉すらない」、授業を部下に任せていたことについては「私の慢心や怠惰であった」、診療費の未払いについては「警察職員として慎重にものごとを考えて行動すべきだったと反省している」と話しているということです。

職員は、今月14日に辞職届を提出しているということです。

県警察本部の奥野仁首席監察官は「今後、職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。