特殊詐欺への注意を呼び掛けた『電話でお金詐欺アラート』の期間中にも被害が確認されていました。

4月に入り、熊本県内で特殊詐欺の被害が急増しています。熊本県警によりますと、4月1日から1週間の被害総額は1億7600万円に及び、その1週間で去年1年間の被害総額、4億6700万円の4分の1を超えました。
これを受けて金融機関などでつくる団体が初めて『電話でお金詐欺アラート』を発表しました。

アラートが出された4月14日からの5日間、県内では警察官や協力団体の会員が、あわせて1万8000枚余りのチラシを配るなどしましたが、警察によりますと、アラート期間中にも10数件の詐欺被害が確認されたということです。
県警の幹部は「期間中に約110件の相談があり、アラートがきっかけで相談した人もいたため効果は感じるが、被害防止の難しさも痛感した」と話していて、引き続き特殊詐欺への注意を呼びかけています。