円安や、コロナ禍が明けた影響で、海外からの留学生が過去最多を更新し、日本から海外への留学生も大幅に増加しています。

「日本学生支援機構」によりますと、2024年度、日本の大学などに在籍する外国人留学生は33万6708人で、前年度から2割増え(20.6%増)、コロナ禍前の2019年を上回って、過去最多となりました。

国別では、中国からの留学生が最も多く、12万3485人で、前年度から7%増加(6.9%増)。次いでネパールからが多く、6万4816人で、前年度から7割増えました(71.1%増)。

文部科学省の担当者は「コロナ禍が明け、円安がすすんだ影響もある」と話しています。

一方、日本からの海外留学も、円安にもかかわらず、大幅に増えています。

2023年度は8万9179人で、前年度の1.5倍となり(53.3%増)、なかでも、1か月未満の短期留学は2倍に増えたということです。

最も多い留学先はアメリカの1万3517人で、前年度から1割強の増加(13.8%増)。次いでオーストラリアが9163人で、こちらは1.5倍(48.1%増)。韓国も人気で、1.8倍(79.2%増)の8384人になりました。

文科省の担当者は「海外志向の高まりもある。世界全体でも留学生は増えていて、各国の合計ではこの20年でおよそ4倍に増加した」と話しています。