28日に北アルプスの大天井岳で滑落した東京都の40代の男性が、30日早朝、ヘリコプターで救助されました。
男性は、腕の骨を折るなどの大けがをしましたが、命に別条はないということです。
男性は、滑落からおよそ42時間後に救助されました。

救助されたのは大田区東雪谷に住む48歳の会社役員の男性です。

大町警察署によりますと、男性は、28日正午過ぎ、仲間と2人で、常念岳から大天井岳の山頂近くを縦走していて、標高およそ2800メートル付近で滑落しました。

同行していた男性からの通報を受けた警察がヘリコプターで捜索しましたが、当日は雪で視界が悪く現場に近づくことはできませんでした。

また、29日の捜索では、人の姿を確認したものの、強い風のため、やはり近づくことができず、30日の早朝から捜索を行っていました。

男性は滑落からおよそ42時間が経った午前6時過ぎに県警のヘリコプターで救助され、松本市内の病院に搬送されましたが、腕の骨を折るなどの大けがをしているものの、命に別状はないということです。

男性らは、27日に、上高地から入山した後、蝶ヶ岳などを経由して山小屋に宿泊したあと、28日に常念岳から大天井岳の山頂近くを縦走していました。