不足するバス運転士の確保につなげようと29日、盛岡市で電気で動く「EVバス」の運転体験会が開かれました。

(記者)
「あっスムーズ、本当に滑らかです。電車のようにスーッと走り出しました」

この体験会は県交通が初めて開催したものです。電気で動くEVバスは走行中の音も静かでシフトチェンジがないためスムーズに加速、減速ができるのが特徴です。29日は事前予約した7人が盛岡市内の路線バスで実際に運行されている中国のBYD社製のEVバス「K9(ケーナイン)」の運転を体験しました。

(参加者)
「アクセル離した時の制動ブレーキが強かったです。運転する側としては負担が
減るのかなと思います」

現在、全国各地で路線バスのEV化に補助金を出すなどして公共交通の脱炭素化に向けた取り組みが進められています。県交通では2019年に東北の県庁所在地で初めてEVバスを導入し現在は5台を運行しています。

(県交通本田一彦会長)
「バス業界自体もいろんな形で技術革新に取り組んでいます。バス運転士の負担をいかに減らしていくかということにも、前向きに取り組んでいきたいと思います」

県交通では今後も同様の体験会を開催し運転士の確保と二酸化炭素排出抑制の取り組みのPRにつなげていくことにしています。