広島市安佐南区の不適切な盛り土の上に広がる産廃処分場に、ゴミが野積みされています。住民らで作る団体は、28日、広島市に対し、事業者に運用改善を指導するよう求めました。

岡本幸記者レポート
「上安処分場の上空です。膨大な量のゴミがそのまま露わになった状態で捨てられています。このうず高く積み上げられたゴミのすぐ下には、安定性が問題視されている”不適切な盛土”があります」

「上安産廃から安全安心を守る市民の会」は、広島市長にあてた要望書を産廃指導課などに手渡しました。

「市民の会」のメンバーは、4月18日と21日に、廃棄物が広範囲に野積みされているのを目撃。埋めたゴミにその日のうちに土をかぶせるなどの廃棄物処理のルールが守られていないとして、市に対し、事業者への指導を求めました。

上安産廃から安全安心を守る市民の会坂本裕事務局長
「実際に覆土しようにも、覆土する土が見当たりません。最初から覆土するつもりがない」
「ヒラヒラ風に飛ばされて、みんなどんどん飛んできています。環境汚染が日々進んでいる状況が目撃されました」

広島市は、3月の立ち入り検査で、この問題をすでに把握。先週2回目の口頭指導をした、とのことですが、事業者からの改善計画などはまだ示されていないということです。今後は、立ち入り頻度を増やし、適正に処理されるよう、監視・指導するとしています。