5月1日の「メーデー」を前に高知県高知市で集会が開かれ、「全国的な“賃上げ”の流れを追い風とし、労使交渉で最大限の“押し上げ”を図る」よう、集まった人たちに呼びかけられました。

「メーデー」は、労働者が権利を主張するため団結して集会などを開く日で、連合高知が主催する集会には、労働組合など40ほどの団体が参加しました。

この中で連合高知の池澤研吉会長は、「30年ほど続いてきた企業の『賃金抑制』の傾向が、『賃金上昇』へと変化しつつある」としたうえで、「3月の大手組合の妥結では『満額』や『要求を上回る』回答が多く、中堅・中小組合も『高い水準』となっていて、“賃上げ”の流れは例年以上に強い」と主張しました。

◆連合高知 池澤研吉 会長
「こうした先行組合の良い結果を“追い風”としながら、個々の労使交渉は厳しく難しい局面はありますけど、なんとしても『目指している水準への到達』、少なくとも『昨年の妥結結果は超える』。そういった思いを持ちながら、最大限の“押し上げ”を図っていただきたい」

また、物価の高騰で労働者の負担が増している状況を変えるために、7月の参院選での投票を呼びかけたほか、集会後は参加者がデモ行進を行い、労働環境の改善を訴えました。