四国4県が早期実現を目指す新幹線計画について、長年計画に対する国の調査が行われない中、香川・岡山選出の国会議員らは超党派での連携を含め国に調査実施を求めたいとの考えを示しました。

四国の新幹線計画を巡っては、四国4県などが瀬戸大橋を通って各県に至る岡山ルートの実現を目指し、国に早期の調査実施を要望しています。

これに対し、国土交通省はまずは先行して整備している3路線を優先するとしていますが、北海道では難工事から開業予定が延期され、北陸や西九州でも地元の反対などから残り区間の着工に目途がついていません。

このため、四国の計画は半世紀以上、凍結状態となり着工の是非を含め具体的な話し合いが進んでいません。この状況を踏まえ、香川2区選出で国民民主党の玉木雄一郎代表は早期の調査を行うよう国に超党派で働きかけたいと述べました。

(国民民主党 玉木雄一郎代表)
「(調査をして)格上げしないといつまでも整備計画にのらない。ここは政治の力が非常に大事だと思う。ぜひ超党派で取り組んで行きたいし、私が政権をとったときにはやりたい」

新幹線の起点となる岡山の1区選出・自民党逢沢一郎議員も連携に前向きな姿勢を示しています。

(自民党 逢沢一郎衆議院議員)
「四国のみなさんにとっても最もメリットが大きく魅力的なことではあるが、岡山市民・岡山県民のみなさんにとっても、岡山が大変な結節点になる四国新幹線に関心を持っていただく。政治家として努力をしたい」

香川1区選出で立憲民主党の小川淳也幹事長は、計画の精査を前提とした上で党派や地域を超えて協力する意向を示しました。

(立憲民主党 小川淳也幹事長)
「大型公共投資に対して厳しい目が注がれていることはよく意識し、自覚しなければいけない。ただそれをいかに効率化し無駄なくそして効果を最大化するという前提で、四県の取り組みに国政の立場から党派を超えて協力したいと思っている」

地方の新幹線計画の多くは半世紀以上も凍結状態で、地方創生や災害対策の観点から制度や方針の見直しを求める声が上がっています。