化粧品の新ブランド、蕎麦店…目指すのは「普段づかい」

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 2019年、社長に就任した國枝さんは次々と改革を進めます。その1つがスキンケア用品の見直しです。創業当時の原点に立ち返り、2年前、新しい化粧品ブランドを立ち上げました。観光客以外のリピーターが増え、いまでは売り上げトップはあぶらとり紙ではなく和の香りにこだわったハンドクリームになったといいます。

 さらに、よーじやの脱・観光依存はこれだけではありません。3年前から新たな客層を取り込もうと意外な事業も始めています。

 (國枝昴社長)「こちら『十割蕎麦専門店 10そば』っていうんですけど、実はよーじやがやっているお店です」
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 ビジネス街近くにある「十割蕎麦専門店 10そば」。メニューはざるそば一杯500円(税込み)で大盛無料。

 (西村アナ)「おいしいです。お蕎麦の香りしますね。つるっと食べやすいですし。これだけ入って500円って」

 職人を雇わず機械化することで低価格を実現し、普段づかいできる店を目指しました。

 (利用客)「非常にリーズナブルで。このへんはだいたい1000円超えが多いんですけど、サラリーマンの味方です」

 ターゲットは観光客ではなく地元の人たち。主力の化粧品や雑貨とはまったく違う分野ですが、地元の客層を取り込もうと異業種にあえてチャレンジしたといいます。
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 (國枝昴社長)「こういったお店をやっているのがよーじやなんだというところで、ちょっとでもイメージを変えていただけると非常にありがたいと思っています」

 模索を続ける京都の企業。「普段づかい」が新たな道となるのでしょうか。