「ストレスをさらに悪くしている?」考え方の癖を知る2つの問い

出水キャスター:
スポーツ心理学者の田中ウルヴェ京さんは、「自分の感情や考え方に気づくと、ストレスに直面した時に頭の整理に役立ち、解決行動につながる」と提言しています。

田中ウルヴェ京さん:
考え方の癖を知ると、無駄なストレスがなくなります。

出水キャスター:
そこで、田中ウルヴェ京さん監修のもと、2つの設問で、「考えの癖」を明らかにしたいと思います。無駄なストレスを省くために、ぜひ皆さんも一緒に考えてみてください。

【問1】
「誘われなかった飲み会を後から知った」時、下記の3つのどれに近い考えをしますか?

(1)「グループ全員に声をかけるべきでしょ」
(2)「私を呼んでも楽しくないから?」
(3)「私を仲間はずれにしている」

ここから何がわかるのか。田中ウルヴェ京さんが説明します。

田中ウルヴェ京さん:
飲み会を後から知ったときに、「全員に声をかけるべきでしょ」「なんで私に声をかけなかったの」といった、“こうあるべき思考”で少しイラッとするのが「(1)べき思考」

「どうせ私を呼んでも楽しくないからなのね」と、自責がありすぎるのが「(2)どうせ思考」

勝手に決め付ける「こうに違いない」「きっと私は仲間外れにしているのね」みたいな「(3)読心思考(過度なきめつけ)」があります。

どれも考え方の癖で「目の前のストレスをさらに悪くしていませんか?」という自分の考え方の癖を少し知っておきたいというものです。

井上貴博キャスター:
それぞれによって、解消法が変わるということですか。

田中ウルヴェ京さん:
解消法も変わります。なお、回答は(1)(2)(3)の全部という人ももちろんいます。

例えば、飲み会を後から知ったときに、「なんで私を誘ってくれなかったの?」と、素直に聞いてしまう人もいるでしょう。そうすると、そんなにストレスにならないかもしれない。あるいは、「もしかしたら私が忙しいから気遣って声をかけなかったのかも」という人もいます。これが考え方の癖です。