長野県松本市で26日に行われた県市町村対抗駅伝は、最後の最後まで目が離せない展開となりました。
51チームが出場した第34回県市町村対抗駅伝。レースは松本市のやまびこドーム前を発着する9区間、およそ39キロで争われました。
前回王者の上田市。エース級が集う3区を任されたのは高校1年の増田大誠選手です。
実況:「いま上田が駒ヶ根をとらえました先頭をとったのは上田市です」
上田市はその後一度順位を落とすものの8区までトップを快走。最終9区につなぎます。
実況:「上田市トップでタスキリレー」
「松本市、去年5位。雪辱を果たしたい。いま栗林から山田大輔へタスキが渡 りました!気になる差は23秒です」
松本市のアンカーは山田大輔選手。残り3キロを切ったところで追いつくと、ぴたりと並び、勝負の時をうかがいます。
そして、残り1キロー。
実況:「さあここで仕掛けたのは松本です、山田!」
チームを長年率いてきた渋谷昌英前監督が今月4日に亡くなり、全員が喪章を付けて臨んだ松本市。
実況:「喪章にもう一度手をやりました。渋谷前監督への思い、それを胸にガッツポーズ!フィニッシュテープ!」
山田選手の最優秀選手にも選ばれる走りでチームは5大会ぶり4回目の優勝を果たしました。
町の部は箕輪町、村の部は南箕輪村が優勝しました。
松本市チーム 江平監督:「最後まであきらめることなく優勝を目指して走ってくれた。いまの松本市駅伝部があるのは渋谷監督のおかげなので、きょうもどこかで見てくれていると思うのでうれしく思います」