丸山さんはとにかく走ります。

「(忙しいですね?)きょうはマシな方ですよ」

標高1300メートルの原村はようやく桜の季節。丸山さんは、桜も経営者の眼で見ています。

丸山侑佑校長:「近くの桜が何日ぐらいに咲くか全部記録しているんです。いくらきれいに咲いても、お客さんが来られない時に咲いてたら収益として回収できない。だからそれは徹底してます。休み見つけたら家族で一緒に全国の花畑に行ってこの気候だったらどれくらい咲いてるとかやっています。妻が花好きでよかったなと」

改革のスタートになった直売所。毎日必ず自分の眼で見ています。4月になって、学校のハウスから出てくる野菜が並ぶようになりました。


職員に指示する丸山校長:「これを見てお客さんどう感じるんだろうって。こうじゃんくてこうなんじゃないかとか」「これも違うんじゃない?せっかくの赤が見えない」

職員も商品を理解し、積極的に接客するように変わってきました。

客:「前の店とはガラッと雰囲気が変わって明るくなって。店員の方もみんなフレンドリーで」

長靴に履き替えた丸山さん、土の上にいました。ここに水を流して泥んこ遊びができるようにしようと、準備してきました。

もちろん細かく指示を出します。

丸山侑佑校長:「この傾斜もう少しなだらかにしたほうがいいね。危ない」

丸山侑佑校長:「八ヶ岳の粘土質なところを活かしながら自然環境で遊んでもらう泥んこパーク。いくつか公園に行ってヒントもらった。子どもたちが永遠に遊ぶんですよ」

職員:「変わってますよ。どんどんどんどん変わってます。一番は目的に向かって直に早く進めるところですね」

丸山侑佑校長:「ゴールデンウイークいいぞ、泥んこパークから芝生の小山見えて向こうに桜がある。ゴールデンウイークすごく人来るかな、やっと春だ」

経営再建に取り組む丸山さんに校長として学生に何を学んで欲しいのか聞くとー。

「育てたいのは農業経営者。作るだけじゃなくて、営業や販売、労務管理も必要になる。この再建の発展途上を見てもうことが経営者として、校長として伝えられることだと思う」