公用語として日本語が使われている国は、日本だけではないことをご存じでしょうか。太平洋に浮かぶ島国、パラオ共和国のアンガウル州では、公用語のひとつに日本語が定められています。

ただ、パラオの日本語を聞くと、私たちは違和感があるようです。その面白さを紹介する本を高松市の男性が手がけました。

「ツカレナオース」=「ビールを飲みに行こうぜ」!?

日本語で…「大統領!ビール飲む?」
パラオで…「ダイトォリョ!ツカレナオース?」

讃岐弁で…「うどんおごったるけん、頑張りまい」
パラオで…「ウドンオゴールガンバッテ」

高松市の出版社、万葉社から今年1月に発売された本です。タイトルは「ツカレナオース」。作家で万葉社の社長でもある、佐々木良さん【画像①】が書きました

【画像①】

ー「ツカレナオース」はどういう意味?

(作家 佐々木良さん)
「これはパラオ語で“ビールを飲む”という意味なんですけど、ビールを飲めば疲れが治るので現地では『ツカレナオース』『ビールを飲みに行こうぜ』とか『乾杯しようぜ』みたいな意味で“ツカレナオース”と言います」

「言葉のおもしろさを紹介したいな、という感じですね」

執筆・編集・営業とひとりで何役もこなす佐々木さん。万葉集を現代の奈良弁で訳した3冊【画像②】が累計26万部と大ヒットしています。

【画像②】

その佐々木さんが、新たな本のテーマとして選んだのがパラオでした。

(作家 佐々木良さん)
「パラオという国でも日本語が使われているというところで、今の日本の言葉今のパラオの言葉というのを残していこうかなと。3年前くらいから本格的にやりたいと思っていました」