■バレーボール・大同生命SV.LEAGUE チャンピオンシップ 準決勝 第3戦 サントリーサンバーズ大阪 3-1 ウルフドッグス名古屋(27日、Asue アリーナ大阪)

1勝1敗で迎えた準決勝の第3戦。レギュラーシーズン(RS)2位のサントリーサンバーズ大阪は、セットカウント3ー1(22ー25、25ー23、25ー22、28ー26)でRS3位のウルフドッグス名古屋を下し、2勝1敗で決勝進出を決めた。5月3日からRS4位のジェイテクトSTINGS愛知と、SVリーグ初代王者の称号をかけた一戦に臨む。

SVリーグチャンピオンシップ(CS)。男子はRS上位6チームが出場し、2戦先勝のトーナメント方式で争われる。CS準決勝第1戦は、サントリーがセットカウント2-0とリードしながら逆転負けを喫したが、第2戦は3-0のストレート勝ちを収め、対戦成績を1勝1敗とした。

運命の第3戦は第1セットから1点を争う緊迫した展開が続く。11-10とサントリーのリードからWD名古屋にブロックなどで3連続得点を許し逆転される。さらにサービスエースや打点の高いスパイクを決められ12-16とリードを広げられる。

髙橋藍(23)も得意のバックアタックで食らいつくと、ムセルスキー ドミトリー(36)や小野寺太志(29)の速攻で22-22の同点に追いつく。しかしリリーフサーバーで入った藍の兄・髙橋塁(25)がサーブミス。逆にWD名古屋のアブデルアジズ ニミル(33)に連続してサーブポイントを決められ、22-25で落とした。

第2セットは、サントリーが立て続けにブロックを決めるなど6連続得点で16-9とリード。しかし、相手エース・二ミルの強烈なサーブにアタック、さらにブロックと、21-22と逆転を許す。それでも終盤、佐藤謙次(28)が連続でサーブポイントを決めて、25-23でこのセットを奪う。

第3セット、9-10から4連続ポイントで13-10と逆転に成功したサントリー。リードを保ちながら、髙橋藍がツーアタックを決めれば、218cm、ムセルスキーのブロックも成功。WD名古屋に追い上げられたものの、相手にミスも出て25-22で、サントリーが連取した。

第4セット、6-6から二ミルの強烈なサーブで崩され、サントリーは3連続ポイントを許す。それでも粘り強いバレーで徐々に点差を詰め13-13の同点に追いつく。互いに譲らない展開が続いたが、髙橋藍とムセルスキーの強打でサントリーが19-18と一歩リードする。WD名古屋の二ミルの強烈なサーブなどでデュースに持ち込まれたが、何とかこのセットを28-26で奪いサントリーが勝利した。

この試合のプレーヤーオブザマッチに選ばれた髙橋藍は「まずは勝ってよかったなと思いますし、ウルフドッグスの分まで決勝で戦わないといけない」と口許を引き締めた。決勝のSTINGS愛知戦に向けて「セミファイナルよりもさらにギアを上げていく必要があるので、しっかりともう一段階強いサンバーズを出せるように頑張りたい」と意気込んだ。