■正体は「部屋のにおいを消す」ものでした
東北大学の猪股宏教授に謎の物体をみてもらいました。すると・・・。
東北大学 超臨界溶媒工学研究センター 猪俣宏教授
「写真のものはおそらく吸水性ポリマージェルです」
「吸水性ポリマージェル」とは、つまり部屋の消臭に使われる「消臭ビーズ」のことで、謎の物体は「消臭ビーズ」だったのです。

しかし、「消臭ビーズ」にしては、粒が大きすぎるのでは?
東北大学 超臨界溶媒工学研究センター 猪俣宏教授:
「吸水性ポリマージェル(消臭ビーズ)は、もともとの質量の100倍から1000倍の水分を吸水できるもので、網状になっている繊維が水をキャッチするもの」

米山さん夫婦から詳しく話を聞くと、米山さんの母親が前日に消臭ビーズをゴミ袋に入れ出しておいたということで、それが何らかのはずみで外に出たとみられます。そして、その後雨が降り、消臭ビーズが水分を吸収し大きくなったと考えられます。

さて、正体を知った2人は…。
米山昇さん:
「正体がわかったのが嬉しい反面、ちょっと残念ですよね」

米山まり子さん:
「やっぱり残念ですよね、わたしはカラスの贈り物かな、とか言ってたんですけどね」

東北大の猪俣教授によりますと、吸水性ポリマージェル(消臭ビーズ)は、発火温度に近づくと水分が蒸発するので、燃えるゴミとして処分可能で、水分の吸収能力から、紙おむつやコンタクトレンズのほか、砂漠の緑化にも使われる物質だということです。
