家族みんなが競技に取り組むウエイトリフティング一家

私たちが敬さんに出会ったのは4年前。

映像に残るひとつ上の兄・尊(たつと)さんはこの時、中学の日本記録保持者で、その後、インターハイも制します。

妹の姫(ひよ)さんに、末っ子の仙(ひと)くんも。

4人きょうだい全員で島の豊かな自然の中を走り回り、強い体を身につけていきました。
ウエイトリフティングを教えてくれたのも父の誠(まこと)さんです。

かつて敬さんと同じ八幡中央高校に通い、全日本選手権や国体に出場した経験を持ちます。
気がつけば子どもたちもバーベルを握っていました。

先週土曜日。4人きょうだいは今も変わらず早朝からトレーニングに打ち込んでいました。

Q.朝練のメニューは
松原敬さん「スナッチ、ジャーク100本ずつと体幹(トレーニング)です」
体幹は背中に30キロのおもりを乗せて…こんな生活を365日続けています。

Q.お兄ちゃんのフォームはどう?
敬さん「腕で挙げなかったらもっと多分挙がるはずなのに、ジャーク下手いんで。下手いけど、挙がるって感じです、尊は」
兄・尊さん「うっせえなあ」

朝練が終わると全員で朝食。大会前のこの日は、タンパク質が豊富なメニューです。
父の誠さんは現役時代、日の丸を背負うことができませんでした。息子が夢を叶えてくれました。

父・誠さん「世界ってなると、日本一になっても行けない舞台なので、そこに選ばれたっていうのは、特別な気持ちがありますね。本当に行けるかどうかまでは、多分信じていたのは僕だけだと思います、だけど僕が信じてやらないと」
松原敬さん「すっごい良い父親です」

Q.どういったところが好き?
松原敬さん「『馬鹿な男』みたいな、そういうので話があったりして、馬鹿な話もするけど、ちゃんとした社会に出てのルールとかも教えてくれるところ」
Q.お父さんの存在は
松原敬さん「自分たちの生活もなんですけど、ウエイトも、いろんなところで支えられてるなって感じがするんで」