保管業者「出荷の具体的な指示がない」
藤森祥平キャスター:
備蓄米を保管している東北地方にある業者を取材すると、いろいろわかってきたことがあります。

保管倉庫に置いてある備蓄米は、「全農物流」という集荷業者がトラックを手配し、卸売業者、小売外食などへと流れていくそうです。
保管業者は、全農物流から「3月の入札後、出荷するという連絡はあったものの、それ以降、具体的な指示がない」ということでした。

また別の業者は、備蓄米を落札したJA全農から「『6月から一部出荷が始まる』という情報は入っている」ということでした。また、6月中には落札者分全部出荷を終える、という内容も伝わっているそうですが、具体的な動きはどうなるのか、いまだに疑問です。
さらに別の業者は「備蓄米の搬出は、通常業務+αの業務。どうしても搬出作業が遅れてしまう」と話しています。
こうした声について、JA全農は取材に対して、このようなコメントをしています。

「米穀卸売業者から発注されてから、出庫手配を行うまで、一定の事務日数がかかります。速やかにお届けするように、鋭意努めております」