5月1日にも関税交渉か トランプ氏からは輸入拡大の要求?

井上キャスター:
輸入を増やそうという話が上がったのは、国内で値段が上がっているからというわけではなく、アメリカから持ちかけられているということになるわけです。
ミニマム・アクセスという制度があって、関税がかからない輸入枠が設けられています。年間で約77万トンで、日本の年間生産量の10分の1くらいの量です。
2023年度、アメリカからは約34.8万トンを輸入しました。トランプ大統領からは、輸入を拡大するように求められました。
赤沢経済再生担当大臣は、4月30日から3日間、渡米する予定で、5月1日にも2回目の関税交渉が行われるとみられます。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
目前の参院選で、農業関係の票を自民党は失いたくないということはありますが、もう少し長い目で見て、日本にとっていかにコメが大事かという問題もあります。
アメリカの要求で、トランプ大統領が本当にコメの市場開放を望んでいるのかとなると、アメリカのコメはカリフォルニアで作っているのですが、カリフォルニアはトランプ大統領にとって天敵の民主党の牙城です。なので、実はトランプ大統領自身もあまり関心がないのではないかとみられます。
小麦に関しては中西部で作っていたりしますが、小麦の方に関心が移りつつあるのではないかというくらい、アメリカの要求がどんどん移り変わっています。
どこにフォーカスしていいかわからないというのが現状だと思います。