18世紀のイギリスで王室の支援を受けて発展したボタニカルアートと陶磁器を楽しめる企画展が県立美術館で始まりました。

24日から高知市の県立美術館で始まったのは、「英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド」です。

18世紀のイギリスでは、王室が世界の植物収集を支援したことで、人々の植物への関心が高まっていました。

その際発展したのが植物を正確に描くボタニカルアートで、高知を代表する植物学者牧野富太郎博士の植物図にも大きな影響を与えたといいます。

このほか、当時のイギリス王室御用達、「ウェッジウッド」の陶磁器も展示。

側面には植物が色鮮やかに描かれていて、「陶磁器」という産業にも植物が深く関わっていたことが分かります。

(県立美術館 奥野克仁 学芸課長)
「例えばウェッジウッドですと、植物の図柄が描かれているのがある。産業と科学、美術が一体となって発展していった18世紀から今に至るイギリスの文化を味わっていただけたら」

ボタニカルアートや陶磁器などおよそ220点が展示されているこの企画展は、6月29日まで開かれています。