大分大学医学部の附属病院ではロボットを操作して精密な手術を行う最先端技術を推進しています。将来的に遠隔での処置も見込まれているロボット手術とは?

大分大学医学部附属病院は今年8月に新たな組織「低侵襲手術センター」を立ち上げ、ロボットを活用した内視鏡手術の普及に取り組んでいます。

25日はロボット手術の体験セミナーが開かれ、病院スタッフや医学部生が最新機を実際に操作して感覚を確かめていました。ロボット手術では、遠近感を立体的に映し出す3Dハイビジョン画像を見ながら操作します。多関節機能によって内視鏡手術よりも自由にアームを動かすことができるほか、手ブレ防止機能も完備。国の法整備が進めば遠隔操作による手術も実現可能となります。

(大分大学医学部附属病院低侵襲手術センター・猪股雅史センター長)「ロボット手術の普及によって地域格差がなくなって離れたところにある病院でも手術の高い質をつなげることができるので高度な医療をだれでもどこでも受けられる世の中になっていく」

大分大学医学部附属病院ではこれまでに手術支援ロボットを2台導入していて、今年度のロボット手術の実績は200件に上る見通しです。今後はエビデンスを積み重ねることで、従来の内視鏡手術よりも高い有効性を検証する方針です。