生死をわける戦地で、人間らしいぬくもり…

しかし、手紙の中には人間らしい温かさも垣間見えます。3月31日の手紙には、こんなエピソードが記されています。

手紙:「かい餅を作ろうと自分が親方になって米を炊き、小豆を煮込みました。そのあずきは水が多くてジャバジャバになってしまいました」

解読する中で、祖父の人柄が見えてきたと忠保さんは語ります。

忠保さん:「常に中心的な人物というか、かい餅づくりになったら自分が中心になってしたとか、その場をすごく盛り上げる楽しい人だったような感じなんですね」