名古屋の家電メーカー「abien(アビエン)」が破産手続きを開始したと発表しました。
きのう付で破産手続き開始の決定を受けたのは名古屋市熱田区の「abien」です。
2008年創業で、ヒーターを熱源とする薄型のホットプレート「アビエン マジック グリル」などの調理家電を手掛けています。
帝国データバンクによりますと「abien」は通販サイトでの販売のほか、家電量販店向けにも販路を広げ、2022年6月期の売り上げは約12億2000万円に上っていました。
しかし、コロナ禍の影響で中国での生産が滞り欠品状態となった時期があったほか、得意先の在庫調整により販売台数が減少。
売り上げは2年で約3分の1にまで落ち込み、2期連続で大幅な赤字となっていたということです。
運転資金確保のため新たな借り入れや私募債を発行したものの、業況改善の見通しが立たず事業の継続を断念しました。
負債金額は8億4000万円の見込みです。
