顧客の男性が投資詐欺にあっていることを見抜き新たな詐欺被害を未然に防いだとして、証券会社の社員2人に警察から感謝状が贈られました。
詐欺被害に気づいたきっかけは「株を売りたい」という男性からの相談でした。
警察から感謝状を送られた証券会社の社員

福岡県警久留米警察署から感謝状が贈られたのは、野村証券久留米支店の山下俊一さん(57)と村田正泰(32)さんです。
80代男性の顧客 過去に高額な詐欺被害
村田さんは4月9日、福岡県内に住む80代の顧客男性から電話で「現金が必要だから、株を売りたい」と相談を受けました。
現金が必要な理由を聞くと男性は「過去に詐欺にあった金を取り戻すため」だと答えました。
「被害金取り戻せます」とメールが届き・・・信じた男性
男性は過去にくりかえし詐欺被害にあっていて、高額な金をだまし取られていました。
被害後、男性のもとには、実在する「欧州証券市場監督局」を名乗る人物から「被害金を取り戻せます。暗号資産であなたの口座に振り込みます」という内容のメールが届いていて、男性は村田さんに「振り込まれた暗号資産の残高を確認するのに500万円を送金しなければならない」などと説明したということです。