長野県を含む1都7県の高速道路の17の路線で、4月6日から7日にかけて、ETCが利用できなくなった問題で、ネクスコ中日本は22日、改修中のシステムで起きたデータの破損が原因だったと発表しました。
この問題は、6日の午前0時半ごろ、東名高速道路や中央道などのETC=自動料金収受システムに障害が起き、発進を制御するバーが開閉しなくなったもので、翌7日には長野道の岡谷~安曇野インターの間でも同様のトラブルになりました。

障害は7日の午後2時に応急復旧しましたが、最大で、1都7県の106か所のインターチェンジやスマートインターチェンジに影響が出ました。
この問題についてネクスコ中日本は、深夜料金の見直しに向けて改修中のシステムの中でデータの破損が起きたことにより、一部の車両を誤って通行不可と判定したことでバーが開閉しなくなったと明らかにしました。
システムの内部に、送信されたデータの一部を消去する機能が装備されていなかったことで、データが圧迫されたことが破損に繋がったとしています。
当面の対策として、ETCに障害が起きた場合は、速やかにバーを上げ、渋滞を発生させないようにするほか、利用者へのきめ細やかな情報発信などを行うことにしています。
ネクスコ中日本では、障害に伴って料金を精算できなかった利用者に対して、ホームページなどを通じて後払いの手続きをするよう呼びかけています。