石破総理が靖国神社に真榊を奉納したことなどを受けて、東京にある中国大使館は「日本政府の歴史問題に対する誤った態度を示している」と厳正な申し入れをしたと発表しました。

東京・九段の靖国神社で行われている春の例大祭に合わせて、21日、石破総理は真榊と呼ばれる供え物を奉納しました。22日には超党派の議員連盟に所属するおよそ70人が一斉に参拝しました。

これを受けて、東京にある中国大使館は23日、報道官の談話を発表。「靖国神社は、日本の軍国主義の精神的な象徴である」と指摘したうえで、「日本側の行動は日本政府の歴史問題に対する誤った態度を改めて示している」と反発しました。

また、「日本側は靖国神社をはじめとする歴史問題での言動に慎重になり、アジアの近隣諸国や国際社会に対する信頼をこれ以上損なわないことを求める」と日本側をけん制しました。

中国大使館は日本側に厳正な申し入れを行ったということです。