“究極の健康へ”中川さん高齢者施設で筋トレ指導

この日、中川さんが訪れたのは長与町にある高齢者施設です。施設には71歳から100歳までおよそ50人が入居しています。

中川恭兵さん「健康寿命、つまり長く自分の足で歩けるようにするための健康体操を指導させていただきに来ました」

「歩くために必要なももの前側の筋肉を鍛えていきます。ここの筋肉を使っているのを確認しながら息を吐きながら伸ばして、ゆっくりおろして」

健康体操には80代後半から90代の入居者が参加。毎週30分、腰痛や捻挫などを予防するための筋トレ指導を行っています。

「転倒予防ね。コケるのを予防する運動なんですけど。大体転ぶ理由って足首が曲がらなくなるんですよね。伸ばしたまま歩くことよっていろんなものに引っかかるんですね。足首を伸ばして曲げて、呼吸を止めないように」

平野巌さん(90)「きつかった~もう90(歳)やけんね。もう普通はせんもんね。だいぶ歩けるようになってきよっごた」

山口静枝さん(88)「爽快感。頑張った爽快感。そんな感じがします。これからはもっともっとやりたいという気持ちですよね。だんだん衰えるばかりですから」

入居者の健康寿命を伸ばしたい。施設では、7年前から、中川さんにトレーニングを依頼しています。

長崎木装・熊浩輔代表取締役「介護状態になってどうするかということよりも、介護状態にならないための予防という観点から、一生の間に少しでも自立自活できる状況が長ければ長いほど、ご家族にとってもご本人にとっても一番価値のあることだろう」

中川恭兵さん「最終的に健康てなんなのかなと思ったときに”高齢方が元気に歩ける”これが究極の健康なんじゃないかなと」

高齢者だけに留まらず幅広い世代に筋トレの大切さを伝えたい中川さんはSNSでの活動にも力を入れています。

視聴者から届いた質問をもとに自宅でも簡単にできる筋トレを紹介しています。

中川恭兵さん「ボディビルの圧倒的な肉体、格闘家としての強さ、高齢者の健康な体づくり。これは実は共通します。筋肉というのは生きている限り、100歳でも成長することが分かっている。なので正しくトレーニングする、いやただ筋トレじゃない。正しく筋トレすることの重要さを語っていく。長崎市県だけでは無く、それを全国により普及させていく。これが僕の目標ですかね」

大ケガを乗り越え、トレーナーとして伝えたい正しい「筋トレ」の必要性。人生を楽しむには欠かせない筋肉づくりを通して、長崎を健康なまちに変えていきたい中川さんは今日も張り切っています。