海外から帰国した大分県臼杵市の女子生徒がはしかに感染していたことが判明。県内では3年ぶりの感染確認で、県は注意を呼びかけています。
県によりますと、はしかの感染が確認されたのは臼杵市に住む10代の女子生徒です。この生徒は3月末から4月5日にかけてベトナムや韓国を旅行し帰国後、発熱や発しんが現れました。
県が21日遺伝子検査を実施した結果、はしかのウイルスが確認されました。県内での患者の確認は3年ぶりです。
(県健康政策 感染症対策課・池邉淑子課長(医師))「とくに小さいお子さんがかかってしまうと本当に命に関わる重篤な感染症です。学校の教室の中に1人でもいたら、もしみんなワクチンを打っていなければ、みんなかかるといわれるくらいにすごく感染力の強いウイルス」

はしかのウイルスは感染力が非常に強いのが特徴で、発症すると高熱や発しんなどの症状が現れます。予防には2回のワクチン接種が有効ですが、県内の最新の接種率はおよそ93パーセントで、目標の95パーセントには達していません。

現在、はしかは東南アジアを中心に世界的に流行していて今後、ゴールデンウィークなどで旅行の計画がある場合は注意が必要です。
(池邉淑子課長(医師))「日本人が旅行するのに割と多い国というとインド・タイ・インドネシア・ベトナムあたりが患者さんが多い地域になっています。接種歴の確認と必要に応じて追加接種というのをご検討いただきたい」
一方、感染が確認された女子生徒は発症前日の4月11日に臼杵駅を発着するJRを利用していて県は同じ車両に乗車した人に注意を呼びかけています。
【女子生徒が利用した公共交通機関】
・4月11日の日豊本線(下り)…臼杵駅7:56分着の便の1両目に乗車
・4月11日の日豊本線(上り)…臼杵駅13:40発、14:14発、14:41発
上記3便のいずれかの1両目に乗車