その後、男性の携帯電話に検察官の神谷(かみや)を名乗る男からも連絡があり、「捜査している詐欺の犯人が、あなたにお金を直接渡したと言っているので、あなたに逮捕状が出ている。あなたの口座のお金を送ってもらい、こちらで紙幣番号等を調べると、あなたの潔白を証明することができる」などと現金を振り込むよう指示しました。

このため男性は今月14日に金融機関の窓口から300万円とATMから200万円。翌15日にATMから80万円を、指定されたそれぞれ別々の個人名義の口座に振り込みました。

金本からこの日に「身の潔白が証明されたのでお金を返す」と電話があったということですが、その後連絡がつかなくなり、不審に思った男性が隠岐の島警察署に相談して詐欺の被害が分かりました。

警察では、警察や検察がビデオ通話で取り調べしたり、捜査で現金を振り込むよう指示したりすることはなく、「あなたが捜査対象になっている」などの電話があったら通話を切り、最寄りの警察署に相談するよう求めています。

また最近では、警察署の実在の電話番号や警察署に多い「0110」といった末尾番号を表示するように何らかの細工が施された詐欺電話の例があるとして注意を呼び掛けています。