国民スポーツ大会にも正式種目として採用されているボウリング。3月、大分市で行われた高校の全国大会男子団体の部で大分高校が優勝しました。強さの秘訣に迫ります。

13人の部員が練習に励む大分高校ボウリング部。投球を重ねる選手たちのうち、この春、2人の3年生が日本一に輝きました。

3月15日に県内で初めて開催された全国高校ボウリング選手権。2人1組で争う男子団体の部で3年の巽洸一・佐藤優成ペアが優勝し、出場26チームの頂点に立ちました。

(巽洸一選手)「相方が結構いいスコアを打ってくれたんで、それが結構、心の余裕につながりました」

(佐藤優成選手)「あんまり実感がわいてないけどうれしいです。日本一は気持ちいいですね」

小学1年生の頃に競技をはじめた巽たつみ選手。レーンコンディションにあわせたクレバーな投球が持ち味です。

一方、佐藤選手は高校入学後に競技をスタート。フィジカルの強さを武器に、わずか2年で全国トップクラスの実力を身につけました。キャリアやプレースタイルは違うものの、2人はお互いを認め合い、共に力を高めてきました。

(巽洸一選手)「佐藤選手はほんとに成長がすさまじく早くて、ほんと凄いですよ」

(佐藤優成選手)「巽選手は最強ですよ。知識が違うのでそこは日ごろ教えてもらっています」

外部指導員としておよそ10年に渡りボウリング部に携わるプロボウラーの桜庭良弘さん(53)は、2人の今後に期待を寄せます。

(桜庭良弘プロ)「自分たちが培ってきたところを、後輩たちに引き継ぐような流れを作って部を盛り上げてほしいと思います」

2人が次に見据えるのは京都で行われる夏の全国大会。春の大会と合わせた2冠を目指す新たな挑戦が始まります。