北陸新幹線の金沢延伸に伴って並行在来線の運行を引き継いだ、しなの鉄道と新潟県のえちごトキめき鉄道が、5月3日に、長野と新潟県の直江津の間で、開業10周年を記念する直通列車を走らせます。
長野駅と直江津駅の間で普通列車として直通列車が走るのは10年ぶりとなります。

しなの鉄道によりますと、運行される「開業10周年記念号」は、SR1系100番台の2両と、SR1系300番台の2両を連結させた4両編成で、5月3日の午前9時48分に長野駅を出発し、北しなの線と妙高はねうまラインを経由して午後0時31分に直江津駅に到着した後、午後2時10分に直江津駅を出て、午後4時28分に長野駅に戻るものです。

しなの鉄道とえちごトキめき鉄道は、いずれも2015年の北陸新幹線の金沢延伸に伴って当時の信越本線の経営を引き継ぎ、しなの鉄道は、北しなの線として、長野駅から妙高高原駅までを、えちごトキめき鉄道は、妙高はねうまラインとして、妙高高原駅から直江津駅までの運行を担っています。

SR1系100番台の2両に乗るには事前の予約が必要で、お笑いトリオ、ななめ45°の岡安章介さんや、ダーリンハニーの吉川正洋さんらが乗り込んでトークなどを披露することになっています。

一方、SR1系300番台の2両には、乗車券だけで乗ることができます。

観光列車を除く普通列車が、長野駅と直江津駅の間を直通で走るのは10年ぶりのことで、しなの鉄道では、県境を越えたイベントで、沿線地域を盛り上げ、信越地域への誘客につなげたいとしています。