水俣病の「原点の地」と言われる百間排水口(ひゃっけんはいすいこう)の樋門が新調され、それを記念するセレモニーが開かれました。

熊本県水俣市で開かれたセレモニーには木村敬知事を始め、水俣病の患者や支援者、約50人が参加しました。

百間排水口は水俣病の原因企業チッソが、メチル水銀を含む有毒な工業排水を流した場所で、「水俣病の原点」とされています。

百間排水口(ひゃっけんはいすいこう)を巡ってはおととし、水俣市が老朽化を理由に樋門を撤去する方針を示したことで、患者・市民団体が反発し、樋門は新しく作られ、現地保存されることになりました。

式では木村知事が「樋門を通じて水俣病の教訓を後世に伝えていくことが私たちに課された使命」と百間排水口(ひゃっけんはいすいこう)の重要性を強調しました。

水俣の歴史的遺構(跡)を残す会 松永幸一郎 副代表「年々、患者も年をとり、いずれはいなくなる。いなくなった後も語り継げるように、国、熊本県、水俣市はきちんとやって欲しい」