長野県北部で18日に最大震度5弱を観測した地震で、国の重要文化財の仏像が破損するなどの被害が確認されました。
18日8時19分ごろの地震では大町市、筑北村、小川村で震度5弱。長野市、松本市、安曇野市などで震度4を観測しました。
大規模な建物の倒壊などは確認されていませんが、山形村で男性が避難する際に転倒し、足に軽いけがをしました。

一夜明けて、大町市では、市の担当者などが被害の確認を行いました。
市内では、住宅の屋根瓦が落下したほか、道路の石垣や土蔵の瓦が崩れるなど、これまでに10件以上の被害が確認されました。
住民は:「本当に今までにないぐらい、押されたような揺れでした。だいぶ揺れてました、眠れなかった」
大町市八坂の覚音寺では、国の重要文化財の仏像が倒れ、破損しました。
鎌倉時代初期に造られたもので、高さは168センチ。地震で台座の根元から倒れ頭の部分が割れました。
覚音寺の住職:「悲しいことだけど現実、再建に向けて全力を尽くすということだけ」
気象庁では、1週間ほどは、最大震度5弱程度の地震に注意が必要で、さらに強い揺れの地震が発生するおそれもあるとして注意を呼びかけています。