富山市に住む20代の男性が、警察官を名乗る男に現金156万円をだまし取られたことが18日までにわかりました。普段からインターネットを活用し、詐欺に対する知識もあると思われがちな若い世代でも、特殊詐欺の巧妙な手口によって、だまされてしまいました。
ある日、警察官名乗る男からの連絡…
富山中央警察署によりますと、事件は4月1日、20代男性の携帯にかかってきた電話で始まりました。
相手は「兵庫県警の警察官」を名乗り「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性がある」などと告げました。
さらに、20代男性が犯罪の共犯者として疑われているとし、口座の安全を確認するために現金を一時的に預かる必要があると説明しました。
刑事を名乗る男とのビデオ通話で、男が「逮捕状」と書かれた書類の画像を送り「共犯者」としての疑いをかける手口は、被害者に強い不安と焦りを与え、冷静な判断を鈍らせる狙いがあるようです。
20代男性は無実を証明したい一心で、相手の指示に従ってしまったとみられます。
指定された口座に現金を振り込んだ後で不審に思い、詐欺に気づいて警察に相談しました。
