昨年度のモノやサービスの価格の平均2.7%も上がっていました。バブル期以来の水準が続いていますが、消費者の感じ方は大きく違います。

神奈川県のスーパー。買い物客が気にしていたのは…


「コメが高いじゃないですか。ものすごくびっくりしちゃうぐらいね」
「去年と比べると倍になってるので、去年は夫がメルカリで買ったり…」

日本人の主食、コメの高騰。中には税抜き5キロで5000円にせまるものも。

実は先月、コメ類の値段は去年より9割以上上昇し、上昇幅は統計開始以来、54年で過去最高に。さらにキャベツなどの野菜、果実ジュース、チョコレートなど食料品も大幅アップ。こうしたことから昨年度の全国の消費者物価は2.7%上昇しました。2%を超える物価上昇が3年続くのは32年ぶりのこと。そのころは…

(麻布十番 マハラジャ・1988年)
「(Q.今の日本はいい国ですか?)いい国です、めちゃくちゃ!」

のちに“バブル”と言われる好景気で、物価以上に賃金が上がり、人々は時代に酔いしれていました。


「今のことを考えると夢ですね、あの時代は」

しかし、今は賃金の伸びが物価高に追いつかず、「悪いインフレ」が続いています。家計の負担はこの3年で30万円程度アップする中、気になる今後は…


「下がることはないですよね。上がりますよね」

日銀の調査でも86%の人が1年後は今よりも物価が上がると回答しました。

村上誠一郎 総務大臣
「関係省庁が連携して物価高対策に全力で取り組んでいるところ」

こう強調しますが、今年値上げされる食品は1万1700品目以上。家計の負担はさらに8万7000円増える見込みで、厳しいやりくりが続きそうです。