■最新アルバム『THANK YOU SO MUCH』に込めた思い

そんなサザンオールスターズを支えるスタッフの多くは20・30代の若いメンバー。若い世代に支えられている今について「運が良かった」といい、「彼らに導かれてね、今やってるんですよ。だから、“老いては子に従え”っていう言葉がね、“そうだよなー”って最近はすごく思いますね」と穏やかに語った。

そんな謙虚な思いは、最新アルバムのタイトル『THANK YOU SO MUCH』にも窺える。「振り返ると、ファンの方もそうなんですけど、マネージャーだった人とかディレクターだった人とかいろんな関係者がいっぱいいて、“この人とこの人がいたからサザンここまで来れたよね”っていう気持ちになりまして。“心より感謝申し上げます”って英語でなんて言うだろうと思ってスマホ見たら『THANK YOU SO MUCH』って出てきたんで、あらら意外と簡単じゃんと思って」と、タイトル秘話も披露。

そして「もちろん、急にこうなったわけじゃなくてね」と明かしたのが、2010年に桑田を襲った病のこと。サザンオールスターズ無期限活動休止を発表し、ソロ活動を本格的にスタートさせた矢先のことだった。

病気が見つかった当時について「やっぱり、まさか自分が、と言いますか…」と、当時の思いをにじませつつも「うちの原(由子)を呼んだんです。そしたら、『あ、そうなんだ』って。絶対悲しむだろうなと思ったんですけど、『あ、そっ』っていう感じだったんで、救われた」と回想。妻でバンドメンバーでもある原由子のいつもと変わらない様子に、気持ちが軽くなったという。その後は妻の献身的な支えもあって奇跡的な回復を見せ、退院の4か月後には「NHK紅白歌合戦」(2010年)に出場。完全復活を遂げた。