30年で大きく変化「若者と母」の関係
徳島市に本店がある『徳島大正銀行』の入社式でも、新入行員が座る後ろで約20人の家族が見守っていました。

板東豊彦頭取:
「ご家族の方々に少しでも雰囲気を感じて頂ければと考え、企画させて頂いている次第であります」
一昔前までは「親も参加する入社式」はあまり見られませんでしたが、どのような社会の変化があるのでしょうか?
親子関係について研究している『博報堂 生活総合研究所』に聞きました。

上席研究員・伊藤耕太さん:
「この30年間の変化を追いかけた私たちの調査では<子供と母><子供と父>両方が良い関係になっていると言えるが、一番大きく変化していたのは【若者と母親】の関係性がすごく親密になってきているという点」
例えば、「アドバイスや忠告に耳を貸す相手」の調査では
▼【父親】1994年(73.6%)⇒2024年(73.7%)
▼【母親】1994年(77.1%)⇒2024年(85.5%)

約12万件のチャットのやり取りの分析した結果では、親子で【1週間に約100件】もやり取りしていることが判明。こうしたことから伊藤さんは「家族の強まり、母と子の強まりが促進されているのかなと思う」と話します。

「入社式に親が出席」どう思う?
より密接になっている親子関係。実際に街で「入社式の親の出席」について聞いてみると…
10代男性(大学生):
「ずっと小さい頃から見てきてもらっているので、最後まで見届けてもらいたいなと」
母親:
「まじか(笑)。結構衝撃的な発言ですね」

他にも、様々な声が聞かれました。
「任意だったらぜひ来て欲しい。しっかり知って欲しいし見て欲しい」(10代男性・大学生)
「目的がいまいちわからない。親がそこまでしなくてもいいんじゃないかな」(50代男性・会社員)
「社会人になるので親まで一緒というのはちょっと違うかなと思うけど、まあ新しい門出という意味ではアリなのかな?」(20代男性・新社会人)
変わりゆく親子関係。みなさんはどう思いますか?
(THE TIME,2025年4月16日放送より)














