驚きのマッチング成功率

要するに、まだ使えるものを島内で共有するためのノート。どんなものが書かれているのか見てみると・・・ガスコンロや自転車など、実用的なものもあれば、三味線や将棋のこま、大きなものでは冷蔵庫まで!何よりすごいのが・・・
スタッフ
「この『済』っていうのは、どういうことなんですか?」
山本さん
「『ちゃんともらえたよ』っていう形で」
スタッフ
「かなり『済』ってなってるじゃないですか、済率って何%なんですか?」
山本さん
「だいたい80%くらい。置いてあったら、暇つぶしにみんな見て、話したりするので。『え、うちこれあるけど?』とかって言うと『え?ほしいって言ってますよ!ほしいって言っている人に言ってもいいですか?』とかってその話を振ったりして、そうすると、確率が上がって意外と成立しやすいですね」
「もらえたらラッキー」
これまでの利用者は20名程度。多い人では10回以上、書いている人も!実態を探るべく、利用者に話を聞きました。

利用者 国弘公敏さん
「期待して書いているわけではないんですよ。それでもらえたらラッキーだなっていうくらいの感じやから」
利用者 岡本あと美さん
「ガスコンロとか、オーブンレンジとか、自転車とか、オートバイとか、小物から大物まで・・・」
スタッフ
「え、オートバイですか?」
岡本さん
「オートバイ。支所の山本さんが、『廃車にするのがありますよ』って連絡をくださって、廃車にする人とつなげてもらっていただきました」
書いてなくてもモノが集まる
中でも、島一番の利用者が…15年ほど前に関東から移住してきた小林玲奈さん。

小林玲奈さん
「利用するきっかけは、やっぱりもともとレトロ好きなのと、古くていいものが捨てられちゃうのがもったいなくて。そういうのを、もしよかったらもらいに行きますよ、引き取りに行きますよっていう、そんなところですかね」
積極的にいただく姿勢が功を奏してかマッチング率は驚異の90%以上!ただ、それ以上に驚いたのが…
小林さん
「あたしノートに書いていないのもいっぱいあるんで・・・」
スタッフ
「ノートに書いてなくてもいろいろもらっているということですか?」
小林さん
「そうですね。こういうの。このカゴ類とか。こういうの好きなんですよ。ここら辺だと多分、ここにかかっているこれとかも全部、これも、ほぼもらいものです」
玄関だけでも、もらいものがたくさん!ただ、まだまだこんなもんじゃありません…。ここに写っているキッチン雑貨 全21点!扇風機3台!学習机、タンス、ドレッサーまで!とにかく、何から何までもらいまくっているようです。

スタッフ
「こんなにもらっていて、申し訳なくならないですか?」
小林さん
「申し訳なく・・・なりませんね。アハハハハ。すみません。いやなんか、みなさん、なんかこう、手放したいんですよ。やっぱりここだと、船でゴミを全部運び出さなきゃいけないし、本土のほうのように、簡単にいくわけではないので」