ユネスコの「世界の記憶」に政府が推薦した、広島の原爆を記録した写真と映像について、今回の登録が見送られました。

政府が推薦したのは、1945年末までに広島への原爆投下について記録した写真1532点と映像2点です。広島市など6者が「世界の記憶」への登録を申請し、RCCは、日本映画社が爆心地を含む被害状況を収めた、110分の記録フィルムを、申請していました。

フランス・パリで行なわれたユネスコ執行委員会で議題に上がらず、今回の登録が見送られました。ユネスコによりますと各国が推薦した122件のうち3件に異議申し立てがあったということですが、原爆資料がその中に含まれているかどうかは明らかにしていません。

共同申請の事務局は、「今回は登録がかなわず、大変残念です。しかし、日本ユネスコ国内委員会を所管する文部科学省と協議しながら、引き続き「世界の記憶」の国際登録を目指してまいります」としています。