
サン食品は平良さんと連携し、自社製品が台湾の検疫を通過する際、問題がないかなどを検証していました。
▼サン食品製造部 玉城勲さん「例えばうちの製品にシール表記とリーフレットを合わせることで、さらにスムーズに検疫を通過するってことが可能になる感じですかね」
▼平良育士さん「(検証の結果)後ろの表記を見ただけでは十分ではなかったということが原因としてあるので、シールで情報を補足することでさらにスムーズになるんだろうなっという風に感じます」
検証の結果、サン食品の製品はラベルがなくてもほとんど問題なく検疫を通過できたということですが、”さらなる安心材料”として、平良さん考案のラベルの活用について本格的に議論することに。
4か月後、那覇空港国際線の出発エリアにサン食品のスタッフの姿が―。

▼サン食品営業部 又吉悠介さん「半生沖縄そば2食入りの製品にシールを貼った状態で台湾からのお客様に30食限定でプレゼントさせていただきました」
県内メーカーとして初めて平良さん考案のラベルを貼った製品を無料配布。誤解の解消に向けた手応えを感じたようです。

▼サン食品営業部 又吉悠介さん「『そうだったんだ』『意外と知らなかった』という反応が結構多かったので、手応えありといいますが、こうやって少しずつ実は持ち込み可能っていうことを多くの海外のお客様にお伝えできたらな」
一方、平良さんは、土産品店に新たな働きかけを行っていました。
▼平良育士さん「こういった缶詰、レトルトは加熱殺菌されていて、そもそも検疫対象外なので持ち込んでいいんですよって、台湾当局もサイト上では発表しているんですね」
店頭での周知につなげようと新たに「漫画」を制作。土産品店もさらなる需要の獲得へ期待を示しています。

▼わしたショップ国際通り店 三十尾哲也さん「もちろん県内メーカー、私ども土産品店も非常に助かるのと、台湾のお客様にも広く沖縄の製品を楽しんでいただけれるんじゃないかと思って非常に嬉しいこと」
▼平良育士さん「検疫に関する条件を正しく理解してもらった上で、安心して選択して沖縄のお土産を持って帰ることができれば嬉しいなと思います。こういったことで沖縄の食文化が広がることができるのではないか」

【受けコメント】●県内メーカーでは、サン
食品のほか、食肉加工品を販売する沖縄ホーメルもラベルの採用について検討を進めている。●豚肉製品に対する誤解を
解消し、沖縄の食文化が広がれば、リピーター増加への足掛かりとなるかもしれません。