日本を訪れる約9割の台湾からの観光客が、土産品として豚肉製品を避けていることが去年明らかになり、RBCではその誤解の解消につなげようと取り組む男性を取材しました。

県内の外国人観光客の内、約4割を占める台湾からの観光客。その需要を取り込み、沖縄の食文化をPRしようと県内メーカーが動き始めています。

台湾からの観光客に聞きました。あなたが持ち帰れるお土産は?次のうちどれ?
①ポーク缶 ②豚の角煮(レトルト) ③ちんすこう(ラード含む)

▼台湾からの観光客「ちんすこうはOK!この2つはダメ!」「缶詰はいける!きちんと密封されていれば」「缶詰も匂いが漏れてしまったら持ち込めない」

▼台湾でマーケティング業を営む 平良育士さん「台湾の農業部に問い合わせをしたのですが、この3つとも全部持ち込みOKなんです」

▼台湾からの観光客「全部いいんだ!お~!分かりました、ありがとう!」

RBCが去年取材した台湾からの観光客の”誤解”による豚肉製品の「買い控え」。民間のマーケティング会社の調査では、約9割の台湾からの観光客が土産品として豚肉を避けていることが明らかに―。

2018年のアフリカ豚熱の流行による規制の厳格化以降、”過剰な自粛”が起きたことが背景にあるとされています。

▼平良育士さん「これ何か突破口があるんじゃないかなって思ったんです」

調査を行った台湾でマーケティング業を営む平良育士さん。平良さんによると、台湾農業部の基準では、加熱殺菌済みなど基準を満たしていれば、豚肉製品でも台湾に持ち込めるということです。

▼平良育士さん「買っちゃだめだと誤解をしているので、それが大丈夫ですよっていうことが分かれば、普通に売れていくんじゃないかなとすごい思いますね」

平良さんは誤解を解き、安心して土産品を購入してほしいと持ち込み基準を示したラベルを制作し、周知に取り組んでいました。

この取り組みにいち早く反応したのが、沖縄そばでおなじみのサン食品。ソーキなど豚肉を含む沖縄そばのレトルト製品を土産品として販売していますが―。

▼サン食品製造部 玉城勲さん「お土産が実際思ったほど出ていないっていう現状もあったので、やっぱり話を聞くとお肉を避けている。うちの商品でも『肉が入っていないものはないですか?』と問い合わせがあったところで、(平良さんに)お声がけさせてもらった」