
一方、最近はスマートフォンを片手に、徒歩や公共交通機関を使い、個人で市内をめぐる人の姿も多く見かけるようになりました。
【住】2020年頃には、新型コロナの世界的な感染拡大で、クルーズ船を含む旅行需要は大きく落ち込みましたよね?
【平】はい。その後、コロナ禍が収束し、長崎港でも2023年3月からクルーズ船の来航が再開しました。

2023年以降の「月別のクルーズ船の入港数」を比較したグラフです。毎年、入港数は増えていて、今年の3月、4月は、ほぼ毎日、クルーズ船が来港するまでになっています。今年2月以降は「コロナ禍前」の2019年を上回るペースでクルーズ船が入港しています。
クルーズ船客の動向とガイド不足
【住】大きく落ち込んだクルーズ船による観光需要がようやく回復してきたということですね?

【平】ええ、私も4日、クイーン・エリザベスが入港した日に、長崎市のグラバー園に行ってみました。入港時間は朝の8時でしたが、私がグラバー園に行ったのが11時頃で、ちょうど松ヶ枝埠頭からグラバー園に多くの外国人観光客が入園する時間帯でした。
ご夫婦、ご家族、小グループで動かれている人々や通訳ガイドに引率された10名ほどのグループといった単位で動かれていましたが、通訳ガイドの話を真剣に聞いていたり、展示物を熱心に見ていたりと、西洋の窓口としての長崎の歴史・文化を吸収しようとしている姿が見られましたし、展望台から海をゆっくり眺める人もおられました。

【住】長崎に来る外国人観光客は、どの国の人たちが多いのでしょうか?